私達はどうやってニオイを感じているのか?

このサイトでは体臭関連のいろいろな話題を取り上げておりますので、「人間のニオイの感じ方」についても少し調べおいたほうが良いのではないかとふと思い立ってしまいましたので、今回は「ニオイを感じるメカニズム」について紹介してみたいと思います。

「どうやってニオイを感じるのか?」

  • 鼻の中にはニオイを感じる細胞があり、犬などはその量が多いので人間よりも嗅覚が優れている
  • この細胞の中には「ニオイ物質と神経を繋ぐ受容体」があって、それぞれの受容体にはそれぞれのニオイ物質を運ぶ役割が決まっている
  • ただ、どんなニオイもひとつの成分からできていることはないので、たくさんの受容体が反応して脳に細かなニオイの変化も伝えてくれる
  • 「ニオイの種類」だけでなく「ニオイの強さ」もそれぞれの受容体が反応する数で感じることができる
  • ニオイ成分は「大脳辺縁系」という原始的な脳に直接届くので視覚や聴覚などよりも瞬時に感じてしまう
  • 男性よりも女性のほうがニオイに敏感な傾向がある
  • ニオイは性別だけでなく、「その人が育ってきた環境」などからニオイの感じ方には大きな個人差がある
  • 「長い間同じニオイを嗅ぎ続けるとニオイに慣れる」ことはあるが、ニオイは本能に働きかけるので「一度イヤだと思ったニオイ」はなかなか好きになりにくい

・・・なんだか「人間のニオイの感じ方」を調べてみると少し難しい話になってしまったかもしれませんね。

とはいえ、体臭や生活臭などは自分がどう思うかよりも他人がどう感じるかが大切であって、人間のニオイを感じるメカニズムは一応豆知識的に知っておくことも良いと思います。

ただ上に書いたような「受容体がウンヌン・・・」なんてことは自分で書いていてもあまり必要のない知識だと感じたので、覚える必要はないですけど、「ニオイは本能に働きかける」という点は少し興味深いことなのではないでしょうか?

確かに、皆さんも小・中学生ぐらいのときに友人の家に遊びに行ったら「友人の家のニオイがものすごい気になってしまった」なんて経験が一度はあると思います。

そして友人からすれば自分の家のニオイは普段ほとんど意識することもない反面、他人からするとものすごい印象的なニオイになるというのも「育った環境による慣れ」がかなり関係しているので、こんなことからもニオイの感じ方の個人差が大きいことは分かるのではないでしょうか。

ですので体臭に関しても「自分ではクサくない」という判断はあんまり参考にならないので、「できるだけ他人が不快なニオイを感じないように」体臭ケアする必要がありますよ。



もちろん、「自分で自分の体臭は分からないということは、私はものすごいクサイんだ…」という「体臭を気にしすぎる」気持ちからくるストレスは体臭を強くする原因になるので、体臭対策は「このぐらいケアしておけばいいか♪」ぐらいを心がけて気にしすぎずホドホドにしておきましょうね。

それにしても「ニオイ」ってものすごい強烈な記憶に残るもので、私もいまだに「田舎のおばあちゃんの家に遊びに行った時のニオイ」というのがものすごい記憶に残ってますね。
でも単にそのニオイって「畳とかお線香、少し古めの布団」のニオイなんですけど、別の場所でもそういったニオイを同時に嗅ぐと祖母の家が頭の中の蘇ってくることがあるのでニオイは脳の深い所に作用して思い出と結びつきやすいということは実感しています。

とにかくニオイは人の記憶に残りやすい分だけ「その人の印象を大きく左右する要素」なので皆さんもエチケットとしての体臭ケアはお忘れなくしておきましょうね。

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