なので、周りの人が不快に感じてしまうワキガ臭も自分では気が付かずに生活してしまう人もおられます。
そこで「海外の人と比べると体臭が少ない」と言われている日本人とはいえ、「自分がワキガになりやすいのかどうか?」を知るためにも、実際のところ「日本人と外国人」や「女性と男性」でワキガ体質の人の差があるのか気になったので少し調べてみました。
まず人種別で考えると・・・イメージの通り、日本人は体質的にワキガ臭の発生源であるアポクリン汗腺が少なく、割合的には「1~2割ぐらい」の人がワキガ体質を持って生まれてきてしまうようですね。
この「日本人の5~10人にひとりがワキガ体質」というのは欧米人から比べるとかなり少ない割合となっていて、これは日本人だけでなくアジア系の人は少ない傾向があります。
そして次に男女別で見てみると・・・「男性の方が女性よりもアポクリン汗腺が多い」ために男性の方がワキのニオイは強くなりがちとはなりますが、女性の場合は女性ホルモンの影響によってワキガ臭が強くなってしまうことがある上に、「女性は自分のニオイにもかなり敏感」なので「ワキガで悩んでいる人」という割合で言えば圧倒的に女性が多くなってしまうようですね。
ちなみに、このように人種や性別によって存在する量が違う「アポクリン汗腺」から出る汗は「雑菌の繁殖をサポートする栄養素であるタンパク質・脂分が多く含まれている雑菌が繁殖しやすい」という特徴のある汗なので、それが「ワキガ独特のニオイ」となって発生するというのがワキガのメカニズムとなっていますよ。
なので大切なのはアポクリン汗腺の量であって、もう一つの汗腺であるエクリン汗腺は直接ワキガとの関係がなく、「汗っかきの人=ワキガの人」ということではないのでご注意くださいね。
(もちろん多く汗をかく人の体臭が強くなる傾向はあるにはありますが…)
そしてアポクリン汗腺の量は「完全に体質」に左右されるので、自分が気を付けて生活していても汗腺の量を変えることは残念ながらできません・・・
のですが、食事に気を使うことでアポクリン汗腺から出る汗の質を多少を変えることができるのでワキガ体質の人はまずは食事内容から対策していくことが大切ですよ。
(「動物性の脂やタンパク質を控えめにする」など)
さらに「ワキ毛」はニオイ成分が毛に絡みついてワキガ臭を拡散する原因となるので、ワキ毛の処理も心がけてくださいね。
(女性はもちろん、男性も短めにカットしておきましょう。)
とにかく日本人に少ないと言われているとはいえ、実際に悩んでいる人が多いのも確かなので、皆さんも「自分がワキガ体質なのかどうか?」を調べた上で「食事」や「殺菌成分を含んだデオドラントアイテム」などを利用されることをオススメいたします。
※以前に書いた関連記事:ワキガ体質である人の特徴
この記事のポイント
- ワキガのニオイは他の体臭よりも強いが、自分では気がついていないケースが多い
- 原因は「アポクリン汗腺」から出る「雑菌が繁殖しやすい汗」で、日本人は比較的少ないと言われている
- 人種別だと「黒人や白人などの欧米人」にワキガ体質の人が多く(7割ぐらい)、アジア系の人には少ない(日本人だと1割ぐらい)
- 性別だと「男性の方が女性よりもアポクリン汗腺の数は多い」
- さらにアポクリン汗腺の数は遺伝するので、生活習慣で変化するものではない「体質」
- ただアポクリン汗腺が体質的に多くても、お肉中心の食事を避けるなどすることでワキガのニオイは軽減できる
- 逆にアポクリン汗腺が少ない人でも、肉食を続けるとワキガ臭が強くなるケースがある
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