とはいえ、一般的に言われているようなワキガに対する定説みたいなものにはけっこう誤解があるので注意が必要ですよ。
そこで今回はワキガの誤解について取り上げてみたいのですが・・・まずは定番である「ワキに汗をかくのでワキガ確定」ということはよく言われてますけど、「ワキガの人はワキに多く汗をかくことが多い傾向がある」というだけで「ワキガだから絶対にワキに大量に汗をかく」ということではありません。
なので「ワキ汗が多いからワキガだ」ということではなく、「汗が出やすい体質」と「ワキガ体質」は関連はあるものの一応別物として考えたほうが良いですね。
もちろん「ワキガの原因となる汗(アポクリン汗腺からの汗)が多く出ることでワキガが強くなる」のは事実なので、ワキ汗への対策がワキガ対策となりますので制汗作用や抗菌作用のあるデオドラント剤や汗をワキにずっととどめないような「脇汗パット」は重要なワキガ対策アイテムのでできるだけ積極的に使用していきましょうね。
それに似たような理由ですが「耳あかがネバネバしていると絶対にワキガ体質だ」ということもなくて・・・
確かに「ワキガ体質ならばほぼ全員の耳あかがネバネバしている」とはいえ、「耳あかがネバネバしている人の中の8割ぐらいの人がワキガ体質」であるというデータがあるのでご注意ください。
(逆を言えば、「ネバネバ耳あか人でも2割はワキガではない」ってことですよね。)
ちなみに日本人は乾いた耳あかの人が比較的多く、それに伴ってワキガ体質の人も少ない・・・のですが、両親のどちらかの耳あかがネバネバ系だとすると子供にネバネバ耳あか体質が遺伝しやすいのでこれからだんだんと増えてくる可能性もあるので、この点は少し気にしておくべことだとは感じています。
さらに「服のワキ部分が黄ばむからワキガだ」ということも、「ワキガ体質の人の服は黄ばみやすい」が「ワキガで黄ばまない人もいれば、ワキガではないのに色素を含んだ汗が出ることで服が黄ばんでしまう人」もいるので確実な線引はできませんよ。
それに洋服の黄ばみはデオドラント剤の使用でも起こってしまうので覚えておいてくださいね。
そして「ワキのニオイの全てがワキガの臭い」ということも誤解であって、ワキは体の他の部分に比べて汗が出やすいのに風通しが悪くて汗が乾きにくくて汚れやすい部分なのでどうしても通常の「汗臭さ」とか「汚れがたまることでのニオイ」は発生してしまいます。
このようなニオイは人間ならば一時的なニオイでショウガナイことなので「ワキガ体質(アポクリン汗腺からの汗が出やすい人)」とは違うことは覚えておきましょうね。
このようなことを考えると「自分がワキガであるかどうか?」という正確な判断は皮膚科や形成外科などのプロの判断に任せるしかないということなってしまいますが、上に挙げたことはワキガ体質の人の傾向であることは間違いないので自分である程度判断をしたうえで、ニオイケアアイテムの使用や食生活の改善などでも解決ができないという場合はお医者さんにご相談されるのが良いと思います。
ワキガについての誤解を「ざっと見」
- ワキ汗が多いからといって「ワキガ確定」ということはない
- 「ワキの下から出るニオイのすべてがワキガのニオイ」ではありません
- 「洋服がスグに黄色くなってしまうからワキガだ」ということもない
- 「耳のアカに粘り気がある人全員がワキガである」ということもない
- 加齢によって体質(汗や皮脂の分泌量)は変化するので「ワキガは一生続く」とは言い切れない
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