「体臭の原因となる悪い汗」と「良い汗」

体臭と深い関係のある「」ですが、実際には「汗自体がニオう」・・・というわけではなくて特定の汗が原因で体臭が発生してしまうんですよね。
そこで「体臭の原因となる悪い汗」と良い汗について取り上げてみたいと思います。

よく「良い汗をかいた♪」なんてことを運動をしたあとに言う人がおられますよね。

もちろんこの時の「良い汗」というのものは「気持ちが良い汗」なんですが、実際のところ人間から出る汗には「体臭にとって良い汗・悪い汗」があるんですよ。

「良い汗」とは、イメージ的にはサラサラとした汗で水分だけがでるのですが、「悪い汗」は体に本来取り込まれるべきミネラル成分が汗と一緒に出てきてしまうドロドロの汗を言います。

この悪い汗をかいてしまうと、人間の皮膚にいる「ブドウ球菌」などの体臭の元となる菌が悪い汗の成分を栄養にして増えやすくなってしまうので、体臭が気になる人からすると「悪い汗をかかない」ことがニオイ対策になりますよね。

悪い汗は「ふだんあまり汗をかいてない人が(暑い場所に移動するなどで)たくさん汗をかいたとき」にでやすいので、「日頃からちょこちょこと汗をかいておく」ことが良い汗をかくための方法となります。

なのでウォーキングでもジョギングでもサイクリングでも良いので体に負担のかかり過ぎない有酸素運動を続けたり、お風呂は浴槽にゆっくりとつかることを心がけて「体の体温を汗をかいて調整する習慣」を繰り返すと良いですよ。

・・・ちなみに最近では「美容や健康のために長時間の半身浴をしている」なんて人がおられると思いますけど、実際のところ「半身浴により上半身が冷えてしまう」などの弊害があるので、個人的には心臓が弱い方※を除けば「40℃ぐらいのぬるめのお湯」に長い時間全身浴することがオススメです。
(※心臓が弱い人は、水圧の問題で全身浴だと負担がかかりすぎてしまうので)

長い時間の全身浴が面倒だという人は通常の入浴に加えて「足湯」をされると汗をかきやすくなるので是非ともお試しください。

というわけでここまで「良い汗・悪い汗」について紹介しましたが、ここで取り上げた汗は「エクリン汗腺」という「頭をはじめ全身に存在する汗腺」から出る汗のことを言っていますのでご注意くださいね。

ワキや耳、性器などに存在するアポクリン汗腺」から出る汗は、日頃から汗をかいている人でも「強いニオイの元となる汗」がでてしまうので、ワキガ臭の対策としては「汗の質を高めること」よりも、「アポクリン汗腺からの汗を早めに拭き取ったり、汗脇パットを使ってとどまり続けないようにする対策」が有効ですよ。


ぜひ皆さんも気軽に「良い汗をかいて体の内側から体臭ケア」をされてみてはいかがでしょうか?

この記事のポイント

  • 汗は体に存在する「汗腺」から分泌されるが、体臭の元となるのは「悪い汗」には注意
  • 悪い汗とは「体に必要なミネラル分が出てきてしまうアルカリ性の汗」のこと
  • この悪い汗によって元々体に住み着いている菌が多く繁殖してしまい、体臭が発生する
  • 逆に「良い汗」とは「血液中に存在するミネラル分がしっかりと体に取り込まれて、水分だけ出てくる酸性の汗」のこと
  • 良い汗はニオイの原因である菌の繁殖を助けないので体臭が発生しにくい
  • 良い汗をかくためには「普段から汗をよくかく」ことが大切
  • 「ウォーキングなどの有酸素運動」や「ぬるめのお湯に長時間入って体を芯から温める」、「冷房を多用しないで、普段から汗で体温調整ができるようにする体にしておく」と質の良い汗が出てきて体臭対策になる

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